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『なぜ日本人にとって英語は難しいのか』

    授業で、リサーチペーパーを書く課題が。
    内容は自分で好きなトピックを選んでいい、というものでした。
 
    私もいろいろ候補にあげていましたが、
    修士課程では教育学部に進むこともあって、
    先生に強く勧められて決めたのが、このお題です。

    A4サイズ10枚~12枚までで書くリサーチペーパー。
    これくらいの枚数だと、
    しっかり内容と構成を考えなければなりません。
  
    いろいろ案を練りに練って、
    日本語と英語の比較をしながら
    その原因を探ってみました。

    1、 文法の仕組みの違い。
       日本語→ 主語 + 目的語 + 述語 
              (私は    犬を     買っています。)

       英語 →  主語 + 述語 +   目的語
              (私は   買っています  犬を)
           長い文を訳すときは大変です。

     2、 日本語は主語の省略が可能。
          (ほぼ主語を言ってません)
        英語は必ず主語がないと文が成り立たない。
        書く力、話す力に影響が出る。

     3、 学校での教え方。
        I have a dog (私は犬を飼っています。)
        教師がこの訳を生徒に与えるとき、
        『私は犬を飼っています』と言うのではなく、
        『私は  飼っています  犬を』と、
        英語の語順で訳すほうが好ましい。
        こうしないと、読みと聞きの力を身につけるのは難しい。
        
     4、 母音の数の違い。
        日本語 → たった5つ。あ、い、う、え、お
        英語  → 15以上。
        聞き取り、発音に苦戦するのは当然。
     
     5、 表記と発音のズレ。
        ナイフ= knife "k"は発音しない。
        日本語は表記のとおり発音する。
     
     6、 R, V, TH の発音。
     rice (ライス=ごはん)-- lice (ライス(複数形)=シラミ)
     vanilla (バニラ) -- banana(バナナ)
     think  (シンク=考える)-- sink (シンク=沈む、流し台)
     それぞれ似ている発音をきちんと聞き分け、
     言い分けられなければ、
       コミュニケーションがうまくとれません。
       日本語にはこの三つの発音が存在しないので、
       使い慣れるまで時間がかかる。
                  

    7、 環境の問題。
        日本に住んでいて、はたして英語は必要か。
        国際化がすすんでいながら、
        英語を知らなくても生活に困らない。
        『言語を学ぶとき、日常生活の中に必要性があることが
         習得の大きなカギになる。』
       必要性がなければ、言語習得意欲を維持できない。

     8、 7の結果、
        日本の英語教育は学業課程を
        終了させることに目的を置いているので、
        英語が人間同士のコミュニケーションの道具であることの
        認識が薄れてしまう。
        (今はだいぶコミュニケーション能力向上のために教科書内容が
         進化してますが。)
 
    計10枚、
    こんな感じで仕上げました。
    疲れた・・・。
    
『なぜ日本人にとって英語は難しいのか』_f0112080_79111.jpg
       
        この授業の先生はなかなか厳しかったです。
        下書きにたくさんチェック入れられました!


 
   
        
        
             
   

      
   
         
   
by celori20 | 2007-01-12 18:19 | 学業

アメリカオレゴン州、ポートランドで生活してます。


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