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欧米の親 Vs. アジアの親。

TESL method という 授業を受けています。
子供と大人の第二言語習得の習性などの違いを勉強しているのですが、
その授業中でのこと。

アジアの親、つまり私達は、子供が言葉をしゃべり始めて、
成長していく過程で、
もし子供が文法や、表現を間違えたら、注意をして正そうとする。
反対に、欧米(ここではアメリカ)の親達はアジアの親ほどそれをしない。
(はっきりとした統計が出てますが数字はわかりません)

この事実に韓国人の生徒が
 『子供の発話を正さないで、それでどうやって子供を教育できるんですか』
と。。。

この違いがどうして生まれるかを話し合い、
私が考え発言した内容。

『アジアでは、団体行動が主で儒教の教えが社会に溶け込んでいる国もあるので、
人との調和を大切にし、年上を敬う。
話し方一つで人間関係が崩れる恐れがあるため、
親達は、子供のときから、
話し方をきちんと教育していくという価値観が強い。』

アジアは広範囲に渡りますが(日本~中国
インド、イラン、サウジアラビア、ヨルダン、トルコまで)、
団体行動、人とのつながりをとっても大切にするのは、
アジア全体で見られる。
韓国・日本では敬語があり、上下関係が得に重要なことを表す。
その他のアジアでは、ないところもある。
例えば、台湾語(マンダリン)には敬語はない(台湾出身のジョイス曰く)。
確か、アラビア語にもなかったと思います。
敬語の部分を置いておいても、人間との関わりや繋がりが大切な社会においては、
言葉遣いは重要だと考えられる。
(欧米の人が人付き合いをどうでもいいと、考えてるわけではないので注意)

『それとは逆に、自立、個人主義のアメリカでは、
自分で考え決断し、自分で自分を養っていく精神を重視する。
年上、下、関係なく、相手を一個人として見、
人それぞれの個性を大切にし尊重する。
親達も子供に放任する部分がアジアの親よりはたくさん出てくる。
  『自分でやりなさい』と。
なので自然とアジアの親ほど、注意をすることもない。。』

文化や価値観の違いで、親の子供への注意が変わってくることは、
非常に面白いし、教育に深く繋がってきます。

今考えてみれば、日本の子供達がシャイなのに対し
アメリカの子供達が何も気にせず、誰にでも自分の意見を言ってくる、
この違いの理由がわかるような気がします。

日本の子供達は、きちんと話さないと注意される、
思春期に入れば、
今目の前にいる、相手には、どんな言葉遣いをしないといけないか、
考えることがたくさん出てくる。

それとは反対にアメリカの子供達は、自由です。
何を言っても親や周りの人が何かを言うわけではないので
(限度はあると思いますが・・・)
自由に自分を表現するようになる。

どちらが良い悪いではなく、その社会に合ったやり方がある、
おもしろい発見でした。

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今日のポートランド。
最高気温 12度
最低気温 8度

オブジェ。
近所のショッピングセンターの前に立っていた。
この写真をとったときはまだ夏。
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紅葉がどんどん進んでます。
雨も降ったりやんだり。
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普段タバコを吸わないトモにタバコを持たせてみた笑笑
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by celori20 | 2007-10-20 18:59 | 異文化

アメリカオレゴン州、ポートランドで生活してます。


by CERO